山と着物
こんばんは、澤屋 店長の関根です。
先日、奥秩父の名峰・金峰山(きんぷさん)と瑞牆山(みずがきやま)に登ってきました。
山麓の紅葉。登って行くと森林限界がきてこうした林はなくなり、眼下に紅葉が見渡せるようになります。
最近思っているのは、山が好きな女性は着物も好きではないか、ということ。
(逆はまた違うとは思うのですが。)
女性向けの登山雑誌で活躍している方が着付師でもあると知ったのが考えのきっかけでしたが、一緒に山に行く友達は皆着物に興味を持っているし、取引先の方も山が好きとおっしゃいます。
PONNALETの江波戸さんも、着物に興味を持ったきっかけは登山家として知られる女性の着物姿を見て、そのギャップに惹かれてとおっしゃっていました。
自然を強く感じられることと、
それを楽しむ「意思」が必要というのが、今考える山と着物の共通点です。
金峰山、瑞牆山、ともにこんな感じのゴツゴツとした山です。
私はバランス感覚も足腰も弱いので両手も使いながら、お猿さんみたいに登りました。
そして翌日は一転、澤屋で着物を着ての仕事。
なんというか、同じ後ろ姿ですが別人です。
見た目はもちろん着ている本人も、登山用ウェアと着物と、着ていてここまで心持ちが違うかと驚きました。
着物を着るとやはりゆったりとした優雅な気持ちになるので、四つん這いで岩山を登るなんて信じられない!と思うのです。
着るものがこんなにも内面に変化を及ぼすとは。
山登りの後の着物は感覚の高低差がジェットコースターみたいです。
お猿さんから人へ、一瞬にして変身できてしまう着物の効力を改めて実感した二日間でした。