お手入れ
日々のお手入れ
- Step 1
- 着物と帯を脱いだら、汚れやシミがついていないかを点検します。
※迅速一番です。汚れやシミがあった場合は当店へご相談ください。
- Step 2
- 衣紋掛け、もしくはハンガーにかけ、日の当たらない風通しの良い場所に干して、体温や湿気を取ります。
※日光、蛍光灯の光が長時間あたると、着物の色焼けの原因になる場合があります。ご注意ください。
- Step 3
- 一晩ほど後、たたんで畳紙(たとうし)にしまいますが、その前に真綿をかるく丸めたもので着物の袖口、袂(たもと)、裾(すそ)回しのホコリを軽く払い落とします。
- Step 4
- 着物、帯、襦袢(じゅばん)、それぞれに合ったたたみ方をし、刺繍や箔などが施されている場合はそこに薄紙などをあててから畳紙にしまいます。
- Step 5
- 着物を箪笥(たんす)にしまいます。
定期的なお手入れ
結城紬は着こむほどに味わいを増し、水を通すごとに色を増していく布です。
当店では布の風合いを保ち育てていくお手入れを、自社工場及び悉皆屋(しっかいや)にて、結城紬の性質を熟知した職人の手で丁寧に行います。
着物をワンシーズンお召しになると、知らず知らずに汚れが付着している場合がございます。
年数がたつと表面についた汚れも繊維の中に入り込み、落としにくくなってまいります。お早目のお手入れがお勧めです。
洗い張りについて
結城紬は、洗い張りをすることで糸の中にある糊が完全にとれ、さらに繰り返すことで表面の毛羽が取れ光沢が出てしなやかになっていきます。
八掛(はっかけ)が擦れて傷んできたら、洗い張りのサインです。
※19,440円~29,160円 自社専門工場にて、確かな技術で承ります。
シミ抜き・汚れ落としについて
水溶性、油性の汚れなど、汚れの種類によって必要な処置は様々です。 無理に落とそうとせず、汚れが広まらないよう抑えるなど最低限の処置をしたら、あとは専門家へお任せください。 「汚れ」はそのまま放っておくと繊維の中までしみこみ「染め」となってしまいます。迅速な対応が肝心です。 襟元のファンデーション汚れ、カビ落としなども気軽にご相談ください。
※料金は状態によって異なりますので、現物を見せていただきお見積りいたします。
※シミ抜き単体でのお手入れはお受けしておりません。
丸洗い・汗抜きについて
洗い張りまでは必要なくとも、汗をかいた時など着物を丸ごと洗いたいときにお勧めです。
特に夏物はシーズン終了後の丸洗いをお勧めします。
通常丸洗いというとドライクリーニングをさしますが、汗など水性の汚れを落とすには、違った工程が必要です。
落としたい汚れに合わせて、洗い方もご相談ください。
※6,480円(結城紬)その他、別途お見積りいたします。
※きもの専門の経験豊富な悉皆屋(しっかいや)によるお手入れです。
仕立て替えについて
譲られた着物を着られることも、着物を譲れることも、着物を着る大きな楽しみです。
とても良い風合いの結城を着られている方に尋ねると、譲られたものという方も多くいらっしゃいます。
よい布は長い年月をかけて楽しめること、一枚の布を直線裁ちする仕立て方など、着物が伝える文化も大切にしていきたいものです。
サイズが合わないといって、箪笥に眠らせておくのはもったいないこと、こちらもぜひお気軽に、ご依頼ください。
虫干し
大切な着物を湿気や虫から守るため、年に1~2回の虫干しをしましょう。
虫干しの時期
湿度の少ない時期、春のGW、秋のシルバーウィークが作業をするにも気持ちよく、晴天が連続2日以上続いた時の午前10時~午後2時の間がお勧めです。
虫干しの方法
風通しが良く、日の当たらない場所に、着物ハンガーなどに着物を一枚ずつ掛けます。
畳紙(たとうし)も太陽にあてて干します。表面が黄ばんでいたら新しいものに交換しましょう。
箪笥も開けたままにし、半日くらい空気を入れ替えます。
保管
桐の箪笥(たんす)のご利用をお勧めします。箪笥にしまう際は、畳紙または木綿の衣装包みを使います。
※ビニール袋、紙箱での保管はカビ、シミの発生につながりますので避けてください。
※畳紙の台紙は取り除いてください。
※衣装ケース、ラックなどをご使用の場合、湿気、虫食いにご注意ください。澤屋ではオリジナル調合の防虫香をご用意しております。
※防虫剤を使用する際は同種のものをお使いください。種類が違うと化学反応をおこし、変色、シミの原因となります。箔が使用されているものなどに関しては特に注意が必要です。必ず防虫剤の取り扱い説明書でご確認ください。