結城紬、ドイツにて
こんにちは、澤屋の籔谷です。
3月に入って日差しがすっかり春ですね。
私にとっては31回目の春なのですが、回数を重ねるごとに春を見つける目が
細かく養われている気がします。日差しの色、香り、空気。
随所に感じる「春」に心が踊ります。
日々日々、少しずつ春になっていく。毎日が違う。
この変化が日本人の様々な感覚を養ってくれるのだと実感します。
ここ数日、SUZUSANの村瀬さんとやりとりして、4月に展開する新作着尺の
webでの打合せをしています。
「SUZUSAN」は、伝統的な染色技術「有松鳴海絞り」を家業とする鈴三商店5代目の
村瀬弘行氏がドイツ・デュッセルドルフで設立したオリジナルブランドです。
伝統技術を取り入れながら斬新さを感じさせるプロダクトは、
世界18カ国もの有名店で取り扱われ、注目を集める存在となっています。
村瀬さんはデュッセルドルフ在住。こちらは日本の結城。
その差、時差にして8時間なのですが、インターネットは本当に空間を超えるもので、
驚くほどスムーズにやりとりができます。
村瀬さんも着尺を染めるのは初めてということで、
いくつかイメージスケッチを送っていただき、そこから
更に打合せを進めます。
上の画像は、今回は使われない柄のイメージ。
こうしたやりとりから、4月にお披露目する数量限定の作品が出来上がります。
DHLの国際宅配便で届けられる結城紬。
海を越えてやってくる結城紬を私達も楽しみに待っています。