澤屋と奥順
新年あけましておめでとう御座います。
そして初めまして、澤屋の事業部長をしています奥澤順之です。
今回は、澤屋の母体である奥順株式会社の事を知って頂くために、社名と代々の名前の秘密についてと、弊社の企業理念と澤屋の使命として私の考えている事を皆様に知って頂きたいと思います。
まず、この名前をみて気付く方も多いのですが、澤屋を展開している奥順株式会社に所以のある名前が奥澤家では代々つけられます。奥順の創業者でもある初代は奥澤順一、二代目の祖父も奥澤順一、三代目の父は奥澤順、四代目の叔父は奥澤武治でこの漢字にも二代目の弟(武輔)の武を一字貰っております。そして私は奥澤順之と書いてよりゆきと読み、ちなみに私の息子は順造です。
海外の会社で例えればJohn Smith&sonsといったように創業者の名前の後に&sonsといった名前をつける会社がありますが、創業者と息子達の会社という意味の他に、その会社が代々続きます様にといった願いを名前に込めている様です。
奥順では苗字と名前に奥と順、または前の代の名前を引き継いで名前が付けられるのも同じく代々続きますようにといった願いが込められています。そして奥順の企業理念は以下のものです。
奥順株式会社は、日本古来の手作りの良さを持つ国の重要無形文化財指定の「結城紬」を世界最高の絹織物として後世に伝承し、創る人々と着る人々の間に立ち、真の美を求め、そこに関わる全ての人の幸せを願い、誇りを持って歩んでいく企業である。
そして澤屋は、この奥順の企業理念を実現する為に二つの事を考え進んできます。
まず商品そして結城紬を考えた時に、実はとても重要なのは産地の作り手さんです。澤屋の商品は一点一点手作りの物ばかりで職人さんがいなくては生まれてきません。
職人さんが安心して物作りに専念でき、次の世代を育てる仕組みを真摯に追い求める事は、結城紬を伝える為になくてはならないものです。
そしてお店を考える時に澤屋が一番に考える事は自分がお客さんだったらという感覚です。
どんなお店で、どんな商品が並んでいて、どういった店員さんがいて、どんな接客をしてくれたら結城紬との素敵な出会いがあるのかを追求していく。
この二つの考え方に沿ってこれからも澤屋は進んでいきます。
まだ駆け出しの澤屋ですが、今年も宜しくお願い致します。