「結晶唐草」のはじまり
こんにちは。デザイナーの東海林です。
今日は、雑誌『eclat』12月号に掲載頂いた、着物「結晶唐草」の誕生秘話についてお話しします。
淡いブルーグレーの濃淡を絣で表現した唐草模様。
いつも着物や帯の柄をデザインするときは、関根と一緒にイメージを持ち寄るところから始めます。
「結晶唐草」の始まりは、冬の朝、車のフロントガラスにできた氷の結晶の写真でした。
朝の澄んだ空気、透明感、凛とした感じ…。
幾何学的でもあり有機的でもある、そんな不思議な魅力を表現出来ればと。
初期段階のスケッチの一部です。
右は左のスケッチから進化したもの。このとき既に色イメージも固まっていました。
このような修正を何度も繰り返しながら完成しました。
機屋さんに製作依頼する際は、最終的にパソコンソフトに落とし込んで作成した図案をお渡しするのですが、いつも手描きの線が持つ情緒の豊かさを大切にしながら作成しています。
商品の完成が終わりではなく、着る方に寄り添いながら、その人自身の魅力を引き出してくれるような、拡がりのあるものでありたいという思いを込めて。
年末年始にかけてのイベントにも、ぜひ着物でお出掛けされてみてはいかがでしょうか♪