面倒なことを愉しみに変えてみる。
こんにちは、澤屋 副店長 海老澤です。
お着物を着ていますと、できたらいいな、思うことがあります。
その一つが半衿付け替えです。
お裁縫は、お道具を用意して、作業の場所を用意して、と思いますと、
明日使うお襦袢に半衿をつける決心さえなかなかつきません。
この正直な告白、共感くださる方もおいででは、と願いますが。。。
さて、この5月に、澤屋のお仕立てをお願いしています和裁師さん、為貝 きみ子さんを講師にお迎えし、
半衿付け替え講座を開催しました。
(講師 為貝きみ子さん:中央 黒色のお召し物)
思い思いの半衿とご自分のお襦袢をお持ちいただき、ご参加者のみなさんも大変熱心。
為貝さんも本職さんの見事な運針、手さばきを披露してくださり、それを間近に
なごやかな中にも、受講者のみなさん、作業のお姿がどこか凛とされていました。
「くけ台はご自身の右に置いてください。」
「指貫は右手中指の内側につけて。」
「糸の長さはこれくらい。」
「ここは、心持ち、指でピッと生地を左右に張るように待ち針を刺して。」
「きれいに仕上げるため、よく縫い目を指先でしごいて。」
「しつけ糸は外さなくていいですよ。」
みなさん、為貝さんのアドバイスをしっかり実践されていました。
心を落ち着けて、目の前のお裁縫仕事に打ち込むことで、気持ちがリフレッシュされます。
参加者の方たちの何とも言えない、愉しそうな面持ちが印象的な会でもありました。