遠くの風景―タイトルのこと
本日、展示会最終日です。
大好きなコーディネート。
荒木節子さんも、ご自身の帯と結城紬の相性の良さを、今回の展示会で何よりの収穫として感じてくださったそうです。
お月様のよう、とも言われる黄色い帯。
秋は月、春は菜の花、帯揚げや帯留めで遊んで、一年中楽しめます。
丸い模様は、刺繍やパッチワークではなく、「浮織」。織りの技術で作られています。
黄色い縞と、隣の薄黄緑色が結城紬です。布の質感の違いを確かめて頂くのも面白い帯。
半幅帯は気軽に気楽に着物を楽しみたい方にとても人気があります。
気楽だけれどお洒落で品質の良さをきちんと感じさせてくれるのが、江波戸さんの帯の素晴らしい所です。
柄の切り返し部分がお太鼓になるところ。
それぞれの柄の分量、出し方は着る人に委ねられている、”遊び”があります。
蓄積されていく風景の記憶。
距離と、時間と、ともに遠くから幾層にも重なっている風景を幾重にも重なる色に感じて、今回の展示会タイトルにしました。
澤屋×荒木節子 9寸名古屋帯 ¥175,000(仕立代込・税込)
澤屋×PONNALET 半幅帯 ¥97,200(仕立上がり・税込)
荒木さんの帯、江波戸さんの帯はひきつづき店頭にて、随時新作の入荷がございます。
次なるものづくりに向けて、私もがんばらねば。