遠くの風景―荒木さんの帯
澤屋×荒木節子×江波戸玲子展示会『遠くの風景』。
いよいよ明日から始まります。
澤屋のオープニングDMにも登場している、荒木節子さんの帯。
澤屋の世界観を形作るのに、荒木さんの帯は欠かせないものでした。
荒木さんはギャラリーでの個展をベースに、呉服屋さんでの展示会や注文生産を受けるというよりは、表現として作家として帯を制作されてきました。
荒木さんの帯にはそれだけの、空間を占拠するような力強さがあります。けれども、厳しかったり冷たかったりするかというと、けしてそうではない。テクスチャーに寄り添って布の質感を受け止めたり表に出したりするような、奥行きある染めの表現は、たおやかさや雄大さを感じさせます。
きっと、「風景」というのはポイントになっていて、私は明日のお話会でそれを伺うのをとても楽しみにしています。
一見個性的にみえる帯ですが、実はとても合わせやすく、例えば上のような柄の着物に合わせても、きゅっと全体を引き締めてくれます。
展示会は明日から19日の日曜日まで。ぜひお出掛けください。
江波戸さんの帯へつづく