「結城 澤屋」という場所
こんにちは、澤屋の角張です。
結城 澤屋でお仕事をさせていただいて、2度目の冬となりました。
澤屋には日々様々なお客様がいらっしゃって、
振り返ると忘れられない瞬間も沢山あるのですが、
今日はこれから何度も振り返るであろう昨年末のお話を。
「結城紬を見たくて…」といらっしゃったのは、親子連れのお客様。
お話を伺うと、お嬢様が結城紬の織り手を希望されていて、
その説明会に参加するために親子で結城にいらっしゃったそう。
付き添いでいらしたお母様が、
「織り手を希望するのなら、まず本物の結城紬を見せてあげたい」と、
説明会の前に、当店への立ち寄りを決めてくださったそうです。
結城紬はどうやって作られるのか、そこに携わる職人さんたちのこと。
織った布は仕立てられて、誰かがまとうものになること。
そして、いずれ織るかもしれない本場結城紬という織物は、
布としても着るものとしても、とても魅力的な織物であること。
写真の本場結城紬「明けの水面」など、澤屋の反物を見て触れていただきながら、
様々なお話をさせていただいたのですが、
目をキラキラとさせて結城紬を見つめる姿がとても眩しく、
「この方が織った結城紬を、いつか皆さまにご紹介できる日が来たらいいな」と思ったことを覚えています。
私たち結城 澤屋は、結城紬の専門店であるということだけでなく、
産地に根付いた様々なつながりの場でもあるという事を、改めて感じた一日。
これからも皆さまと結城紬をつなぐお手伝いが出来たら、とても嬉しく思います。
角張