流れているもの
こんにちは、店長兼ディレクターの関根です。
このたび発売中の雑誌『TURNS』にインタビューを掲載して頂きました。
こちらのインタビューはお付き合いのあるライターさんの推薦により
実現したものでした。以前には「結い市」についてwebで取り上げたりして頂いています。
http://colocal.jp/topics/think-japan/local-action/20131118_26462.html
働いてきた中で日々のことが一つ一つ次へ繋がって形になることを実感しています。
「澤屋」もそうした結果であり、形になればそれがまた次へ繋がっていく、
そうして広げながら同時に深めてもいきたい、と日々思っています。
『TURNS』しかり、出版関係の方と澤屋の立ち上げについてお話をしていると
「地方ならではの閉鎖性とか、周りの不理解とか、そういうのは大変じゃなかったですか?」
と聞かれるのですが、「立ち上げに伴う一般的な大変さ」以上の、地方ならではの云々と
いうのはほとんど無かったように思います。
というのは社内ではすでに数年前からショールを始めとする新たなブランディング事業が
なされていましたし、市内では「結いプロジェクト」主導の「結い市」、「結いのおと」といった
まちづくりの動きがありました。
だから全くゼロのところに何かを打ち立てたわけではなく、
すでに何か機運の高まりがあったものに乗った、流れを捉えた、という感覚です。
もちろん「流れに乗る(=お店を立上げる)」と決めてから
お店ができあがるまでの日々はめまぐるしく、思うようにならないことの連続で、
連続テレビ小説的な世界を体験したわけですが、
それも本当に良い経験になりました。
さて、「流れているものを捉える」というのは個人的にとても大切な感覚で、
お客様にコーディネートのご提案をさせていただく時にも
そういった感覚を持っています。
今日は過去から未来までの時間の流れの中のひとときで、
今までの時間を経てその方はその方になっている。
着物、帯、小物など、物にも色はもちろん、持っている波長のようなものがある。
それぞれに流れているものを、ぐぐっとつかまえて、
「これ以上はない」という組合せが作れたら最高です。
人の美しさに感動できるような、そういうもの。
より的確に流れているものをつかめるように、
知識と、感覚と、経験と、磨いていきたいと思います。