深層部の構成要素
こんにちは、店長の関根です。
構造系染織造形織物 structural kimono
層の構成要素:概念編集 感謝 自然法則 自然光 水素材 歪度整合度 技 反射浸透度 視覚触覚・・・
なにやら熟語がびっしり。
こちらは、今月22日より展示会の始まる、千藤さんのパンフレットにある言葉。
一見固そうですが、感謝や自然光、技といった温かそうなものや有機的なものも要素に入っています。
固そうだけれど固くない、これらの言葉には透明感や、自然界にあるものを言葉に落とし込もうとした結果、みたいなものを感じます。
私は世界についてなんとか切り拓こうとしていく言葉、感情や歴史や社会<人間のこと>ではない、光や空間や構造<世界>についての言葉が好きで、千藤さんのものづくりの深層にある言葉は、まさに好きな言葉です。
千藤さんはとてもユニークで、まずこうした言葉・概念を何千と持っていて、そこから数百取り出して反映させていくという、聞いただけでは何のことやらとは思いますが、そういった過程を経てのものづくりをされています。
そんなことはどうだって良く、できあがったものが美しくて着心地が良いならば十分と思われるかもしれませんが、やはりこの深層があってこその目に見えるものです。
「ものをつくる」とはどういうことなのか。
一概には言えない、様々な方法論があります。その中でも、千藤さんの概念を組み立ててその上に製品がある、という方法論は大変特殊です。もちろん出来上がったものが良くなければ説得力もありませんが、千藤さんの製品には本当に独特な、他にないオリジナリティと強い魅力があり、方法論の特殊さが製品のえもいわれぬ魅力に繋がっていることは確実です。
概念編集 感謝 自然法則 自然光 水素材 歪度整合度 技 反射浸透度 視覚触覚・・・
深層にこれらを湛えている帯。どんなものか、気になりませんか?
展示会タイトルでは三十選と銘打っていますが、実際には六十点近くの帯をご覧いただけます。
ぜひ皆様、お出掛けくださいませ。